こんにちは。りゅうしん整体院の西尾です。
今回は、東京に住む友人から受けた“小学生の娘さんの膝の痛み”についての相談と、そのやりとりを通して見えてきた「子どもの体に本当に必要な見方」についてお話しします。
成長期(小学生)の膝の痛み
「ジャンプで痛み、うずくまってしまって…」
ある日、東京の友人からこんなメッセージが届きました。
「娘がバレエで右膝の痛みを訴えていて、ジャンプをしたときに痛みでうずくまったらしいの。
整形外科でレントゲンは「異常なし」。先生は、「大丈夫」と。
でも『パキッ』と音がするし、バレエの先生からはスポーツ整形に行ったほうがいいと言われて…」
子ども・スポーツ整形外科を紹介
成長期の膝の痛みとは…
バレエを続けている娘さん。整形外科で「異常なし」と言われたけれど、明らかに痛がっている。親としてはとても不安だったと思います。
私は東京の子どもにも対応しているスポーツ整形外科をおすすめしました。
スポーツ整形外科(東京)を紹介
整形外科でレントゲンでは「異常なし」と言われた。とのことだけど、パキッと音がして痛みが続いているのは気になるね。
スポーツ整形外科でしっかり診てもらうのは良い判断だと思うよ。
東京で、バレエやダンスに特化した整形外科や、成長期の子どものスポーツに特化した整形外科を紹介するね。
半月板などの疑い
ジャンプ時に「痛み+音」があって、「一時的にうずくまるほど痛がった」という点から
・膝蓋骨の不安定性(亜脱臼)
・離断性骨軟骨炎(OCD)
・半月板損傷。辺りがの可能性が高いのかなと思ったよ。
オスグッドも成長期の子供に多いけど、オスグッドで音がなることはほとんどないので、もしオスグッドがあったとしても、上記の3つのどれかとの併用になっている可能性が高いのかな。
上記の3つで、軽度の場合は、一般的な整形外科では、見過ごされがちなので、スポーツや、子供に特化した整形外科の専門医に、MRIや動作の評価で細かくみてもらうのがいいだろうね。
その辺りが、多い症例だけど、もしかしたら、それ以外の少ない症例の場合もあるので、しっかりみてもらうのはいいよね。
内股なども1つの根本原因
あとは、
根本的な問題は、
①もともと、関節や靭帯などの組織が生まれつき弱い子が最近多かったり、②ジャンプなどの衝撃を、股関節や足首などでうまく吸収できない体質。体型。の子は多いです。
それが、繰り返しのジャンプで、膝への負担が少しづつ蓄積して、膝の障害を引き起こしたり、一時的にラクになってぶり返したりたりします。
バレエのクライアントさん
これまでウチでも、バレエの小中学生の膝、腰、股関節の症状で相談はたくさんみたけど、やはりバレエの動き自体が、足腰の関節への負担がかなり大きく、特に成長期の子供にはかなりの負担があるよね。
そこに、もともと①や②がある子は、バレエで症状が出やすいと思う。
そういうことも考慮すると、膝をしっかりみてくれる。プラス、全体の動きや、膝以外からの原因もみてくれる。と、理想だね。
今後・病院の選択
スポーツ整形外科で、それらを総合的にみてくれるところがなければ、膝が改善し始めてきたら、「動きの専門」は、また別に探して、両方を併用して行くのもありかもね。
あとは、娘さんの体型や体質にとって、バレエの動きがどうなのか?とか、娘さんに合ったものをもう一度考えてあげることも大切だね。
受診の結果 : 「半月板が厚いDの形」
後日、友人から報告がありました。
今日、教えてもらった病院に行ってMRIを撮りました。
「半月板が厚く、Dのような形だそうです。少し炎症があるけれど、今のところバレエはしてもいい」と言われました。
「正座だけ控えるように」って。娘はMRIの間、寝てました(笑)
実際の画像
私の返信:
「早速行ってきたんだね。すぐにMRIも撮れてよかった。
半月板は確かに厚いね。でも状態がはっきりして一安心だね。
炎症があるなら、無理せずバレエをしていくといいかも。
内股の子は膝に負担がかかりやすいから、気をつけながら様子を見てね」
「子供の内股を治したい。でも…」
SNSの内股改善ストレッチは大丈夫?
その後もやり取りは続きました。
「病院の先生、とても良い方で、子どもの将来を考えながらアドバイスをくれる病院だったよ。
内股のこと、私自身もそうだったから気になっていて。できれば治してあげたいなぁと思ってるの」
それに対して、私はこう伝えました。
「実は、内股の子って“骨そのものが内股になる角度”で生まれてきていることも多いんだよ。
無理に矯正すると、かえって股関節を痛めてしまったり、将来の不調につながることもあるから注意が必要。
SNSとかで『ストレッチで内股改善!』っていう情報もあるけど、全員に合うわけじゃないんだよね」
「その子に合った方法で、無理のない範囲で筋肉を使えるようにしてあげることで、たとえ完全には治らなくても“膝への負担が減る”ことにつながるよ」
実際におすすめした
内股改善 ストレッチ トレーニング
「スクワットやランジもいいんだけど、正しいフォームじゃないと逆効果。子どもは飽きやすいしね(笑)
それよりも、ワニ歩き・トカゲ歩き・ズリバイ・ハイハイみたいな“動物歩き”がオススメ。これらは神経系の発達にも効果があるし、遊びの中で楽しくできるよ」
「親子で一緒にやると続きやすいし、“どこか痛くないか”を見ながらやるといい。最終的には、どの筋肉が使えていないか、股関節の角度はどうか…など、細かく見て選べるとベストだけど、ざっくりでも意味はあるよ」
「やめた方がいいのかな?」
成長期の子供のケガと原因・対策
友人の最後のメッセージ:
ありがとう!教えてくれたストレッチ、トレーニング、やってみます。
今度、広島に帰った時にみてほしいです。
病院では詳しいアドバイスはありませんでした。
バレエはやめた方がいいのかなぁなどと考えています。
私も内股だからなぁ。
私はこう伝えました。
そうだよね。病院では、そこまで詳しくみてくれるところはなかなかないかも。
バレエを続けるか?は、難しい選択だね。本人が楽しんでるなら続けさせてあげたいね。
バレエを続けるなら…
もしバレエを続けるなら、
・娘さんの体に合った踊りをさせもらえるよう、バレエの先生にお願いして、膝や股関節の状態を日々見ながら、“負担を減らす工夫”をすることが大事。
・練習後はアイシングしたり、動きに違和感がある日は休ませることも含めて、体の声に耳を傾けることが大切だね。
長い目で考えると…
あとは、やはりバレエの動きは、体への負担が大きいです。
特に成長期の子供さんには体を壊してしまうことはあるし、股関節が生まれつき角度が正常位置でない場合は、それはより顕著だね。
なので、長い将来を考えると、娘さんの合ったスポーツや習い事に変えることも悪くない選択肢だと思います。
当院の小学生のクライアントさんの症例
最後に──
子どもの体に、本当に必要な“見方”とは?
今回のように「痛いのに異常なし」と言われると、親御さんはとても不安になります。
でも、子どもは「まだ未完成な体」であり、「個性のある体」で生きています。
画像や数値だけで見えない部分にこそ、本当の原因や対策のヒントが隠れていることもあるのです。
私の院では、そうした“目に見えにくい部分”を大切にしながら、お子さんの将来を見据えたケアやアドバイスを行っています。
「この先生なら、相談してみたい」そう思っていただけたら嬉しいです。
何かあれば、いつでもご相談くださいね。
りゅうしん整体院|
三原市の慢性痛専門整体
当院は、広島県三原市にある「慢性的な痛み・不調」に特化した整体院です。
その場しのぎの対処ではなく、自律神経・姿勢・生活習慣の3つの視点から、根本的な改善を目指しています。
「もう治らないかも…」と悩んでいる方でも、
“本来の回復力”を引き出すアプローチで、希望を取り戻すお手伝いをしています。
【院名】
りゅうしん整体院・カイロプラクティック
【所在地】
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